3.弁護士に相談するタイミング

前回、ブログを更新したのが4月。日々の仕事に追われ、あっという間に半年が過ぎてしまいました。夏ももう終わってしまいましたね。

春から夏にかけて、いろんな方との出会いがありました。出会いのたびに、何かしらの感動があり、人との出会いほど自分を成長させてくれるものはないなと実感する日々ですが、その話はまた別の機会ということにして。今日は、別のお話。

この5か月、何度も話題になったのが、「やっぱり弁護士はこわい」「いきなり相談には行きづらい」という、弁護士へのアクセスの難しさです。自分が弁護士になってしまうと、こんなしょーもない私が怖いなんて・・と感じてしまうのですが、弁護士の数が昔より増えているのに、何かトラブルがあったときに気軽に相談できる、という雰囲気を作り出すにはまだまだ私たちの努力が足りないようです。

あくまで、私の考えではありますが、医者と弁護士、病気と法律トラブルはどこか似ています。どちらも早目が肝心、大事に至る前ならいろんな意味でコストやリスクを減らすことができます。継続的に病院に通わなくても自力で治せる病気があるように、わざわざ弁護士を頼まなくてもご自分で解決できるトラブルもあります。ただ、トラブルの初期に、1度、そのトラブルがどんな類型のもので、どの程度深刻さを持っているか(裁判沙汰になるのかどうか、どれくらいの時間で解決しそうか)、自力で解決できそうか、などなどの診断だけは受けておかれるといいと思います。病気だって、自然治癒するものに強い薬はいらないこともあるし、緊急に手術が必要なものから経過観察をしてから手術するかどうかを決めるということもたくさんありますよね。体の調子がおかしいなという時に早目にお医者さんにかかることがお勧めなのと同じように、今発生している、あるいは発生しそうなトラブルについては、早い段階で弁護士にかかることをお勧めします。

法律トラブルの解決でご飯を食べさせてもらっている私たちが言うのもなんですが、当事者の話し合いなど自力で解決できるならそれが1番です。検査の結果、手術が必要な病気ではないことがわかった時に喜ばないお医者さんはいないのと同じで、私たちもお客さんが私たちに依頼しなくてもご自分の力でトラブルを早期に解決できそうだとわかったときにはほっとします。「弁護士を頼まないと大変なことになりますよお」と脅したりはしないので、どうか安心してご相談にいらして下さい。

(五十嵐)

2.辻山と五十嵐の関係

辻山・五十嵐法律事務所は、その名のとおり、辻山と五十嵐の男女2名で開設した法律事務所です。ちなみに、辻山が男性弁護士、五十嵐が女性弁護士です。

男女2名で経営している法律事務所ということで、実際にお会いするお客さまやHPでプロフィールをご覧いただいたお客さまなど多くの皆様には、かなりの頻度で気を遣って頂いている気がします。「お2人の関係は?」というダイレクトなご質問から、「弁護士先生はやはり夫婦別姓なんですか?」という比較的婉曲なご質問まで、男女2人の関係性がわからないと、皆様に余計な気を回させてしまうのだなと実感すること頻りです。特に、お仕事をさせて頂いてずいぶん経ってから、ものすごーく遠慮がちにおずおずと質問いただくという事態に遭遇すると、申し訳ないことをしてしまったと思ってしまいます。

そこで、この場で改めてお知らせします。
辻山と五十嵐は以前の勤務先から続く仕事上のパートナーで、私生活上は他人です。当事者である私たちにとってはあまりに自明のことなので、皆さんが男女のペアに抱かれる当然の疑問に思いが至らないことが多くなってしまいます。私たちとしては、苗字も違うし、顔写真を見比べればわかるよねーという感じだったのですが、昨今は結婚後も通称名を使用している方も増えているし、容貌も決め手にならないようですね。

もちろん、共同で法律事務所を経営することには様々なメリットがありますが、一番いいことは、提供できるサービスの質が向上することが挙げられます。どんなにジェンダーフリーが話題になっても、性別の違いというには厳然と存在しているもので、離婚問題や男女問題では「男性弁護士に相談したい」「女性弁護士でないと・・」というお客様からのご要望はとても多くなっています。男性(女性)だから男性(女性)弁護士希望というわけでもなく、「こういうときの女性(男性)の気持ちを聞いてみたい」というご要望もあります。男女ペアでやっていると、こういったお客様の要望にすぐ応えられるのが最大の強みだとは感じています。
(五十嵐)

1.はじめまして~辻山・五十嵐法律事務所の理念~

■やっとブログスタートです
辻山・五十嵐法律事務所の開設は平成25年1月7日、ホームページ自体は年始からアップしました。アップ当初からブログのページは作ってあったのですが、第1回の記事を書こうと思いながら冬が終わり、桜が散って、葉桜の季節も過ぎ去り、ついに新緑が眩しい季節になってしまいました。

■お客さまは心に傷を負っている
さて、第1回は、やはり、私たちがこの事務所を始めるまでの軌跡(というと大げさですが)と、この事務所の理念とか弁護士としての信念を書きたいと思います。
私たちは弁護士になってからの数年間、東京にある別の事務所の先輩・後輩として一緒に仕事をしてきました。様々な悩みを抱えたお客様の仕事をさせて頂く中で痛切に感じたのは、トラブルの渦中にあるお客さまに寄り添うことが弁護士に課せられた非常に重要な使命であるということです。こういう風に書いてしまうとほんとうに月並みですが。結局のところ、大切なことはいつも月並みなような気もします。
人生の中でトラブルに遭遇してしまったとき、人は、大切な何かや誰かに対する信頼、当然のように享受してきた日々の暮らしや心の平穏を失い、容易には癒しがたい傷を負ってしまうことがあります。時には、大切だったはずの誰かを、心ならずも恨んだり、時には憎んだりする気持ちが生まれてくることさえあります。

■弁護士の仕事は法的手続だけではない
弁護士は、主に法的手続を通じて、法律の知識や技術を駆使して、お客様の権利を実現するために動きます。外から見ると、弁護士の仕事はこれに尽きるようなイメージがあるように思います。しかし、誤解を恐れずにあえて言えば、法的手続は問題解決のための手段の一つにすぎません。例えば、法的手続を通じて、金銭の支払いを確保したとしても、お客様の負った傷が癒されないままであったならば、事件が終結したとはとても言えないからです。
皆さんご存知のように、訴訟や調停のような法的手続が一定の終結をみるまでにはそれなりの時間を要します。正直に言って、私もこの時間の長さに苛立つことはあります。しかし、私は、この時間は、私たち弁護士がお客様と一緒になって、お客様の傷を癒すために必要な時間だと思っています。もちろん事件によっては、スピーディーに解決することが命という類型の事件もあります。しかし、深い傷を負った場合、心からの笑顔を取り戻すためには、癒しのための長い時間が必要なことが多いのです。ですから、私は、解決までの長い道のりを共にする弁護士を選ぶ際には、この長い癒しの過程を共に歩んでくれると思える人を選ぶべきだと考えています。

■リーガルカウンセリング
私たちは、お客さまのために法的手続を遂行するだけではなく、お客さまを癒すためのお手伝いをさせていただきたいと考え、これをリーガルカウンセリングと名付け、法的知識だけでなくカウンセリングの勉強にも勤しんでおります。
どんなに深い闇に見えても、必ず一筋の光を見つけることができると私たちは信じています。そのためのお手伝いをさせてください。

(五十嵐)